出産レポ〜帝王切開編〜

皆さんこんにちは。RTA指定スクールつむぎての渡邉香澄です。
私事になりますが、2020年11月11日 11時41分に第二子となる女の子を出産致しました!
計画分娩として事前に入院してからの普通分娩で産む予定だったのですが、急遽帝王切開になりました。
母子共に元気なのでご心配はいりません。
これから出産を控えているママもいるかと思うので、私の出産がどうだったのかをレポートしたいと思います。
読んだ印象として出産が怖いなと思ったり、帝王切開イヤだなと思ってしまう方もいるかもしれません。
あくまでも私個人の体験に過ぎないので自分ごとに置き換えると言うよりは「こんな体験をした人もいるのね」と軽く読んでもらえたらと思います。
覚えている範囲で時系列でレポートしていきます。

Contents
出産レポ〜帝王切開になりました〜
朝6:00
検温など行い、いざ出産のために分娩室へ。
向かっている最中からすでにお腹痛い。
これは順調に普通分娩出来るのではないかと期待!今日中に産まれてほしいなと思う。
分娩室のベッドに横になり心音など確認するモニターをつけてもらう。
徐々にお腹が痛くなってくる。おしるしも出始める。
8:30頃
順調に陣痛が進んでいるということで、少量の促進剤を入れ始める。
お腹もより痛くなってきた。
9:30頃
助産師さんや看護師さんの様子が少し変わってくる。
なんと赤ちゃんが元気がないそうだ。
陣痛は来ているが1番目の娘の時と比べてお腹を押される感じは確かにない。
上の娘の時も普通分娩だったが、お腹やお尻をきねのような太い棒でドンドン押される印象があった。
しかし今回はそういうドンドンと押される感じはない。
定期的に痛いだけ。
9:40頃
分娩台へ移動。
ついにか⁈と思ったがそうではない様子。
定期的に痛くなり、その度に息を吸って吐いて痛さを回避していくが痛くなるたびに助産師さん、看護師さんがお腹を触りにくる。
そして心拍のモニターを確認してくる。
お医者さんたちが集まり何やら話している。
心拍のモニターを見ながら様子を見る見ないを話している。
そして看護師さんから赤ちゃんが定期的に元気がなくなってると言われる。
10時頃
改めてお医者さんから赤ちゃんが元気がない様子と告げられる。このままだと危ないかもしれないということで緊急だが帝王切開で産むことに。
周りはバタバタと準備し始める。
私はというと不安で涙が出ていた。
そんなに自尊感情が高くない私は帝王切開になってしまい赤ちゃんに対して申し訳ない気持ちと不安とで涙が少し出た。
でもあまり周りに泣いていることを察しされたくないこともあり見られてないところでさっと涙を拭いた。
周りがバタバタしている中麻酔の説明を受ける。
3種類の麻酔の説明を受けた。
①手術中痛くならない麻酔
②術後痛みを和らげる麻酔
主に帝王切開ではこの2種類の麻酔で行うが、赤ちゃんの状態が危ないとなると全身麻酔をしなくてはいけないと言うことで、③全身麻酔の説明も受けた。
正直よく分からないながらも話が進んでいく。
赤ちゃんが元気がなく、一刻も早くお腹から出してあげる。そのことだけは理解した。
10:30過ぎ
ストレッチャーに寝かされ手術室に移動。
その間も定期的にお腹は痛い。
お腹が痛いながらもストレッチャーに乗って手術室に向かうなんて自分の経験値としてやるとは思わなかったので、陣痛の痛みに耐えながらもこの状況を俯瞰的に見ていた。
手術室に着いてまずは麻酔。
背中に刺して麻酔を入れていく。
これが痛い。
体を丸めて刺すのだが、注射の痛み・陣痛の痛みでもう何もかも痛いだけ。
しかし麻酔が効いているのか段々と足元から痺れていく。
麻酔を刺すのが終わると胸から下の感覚が全然ない。
不思議な感覚。
いざ手術。
意識はあるが胸から下の感覚がないのでお腹はどうなっているのか分からない。
天井の照明に反射して見えるような見えないような。そして目の前のチューブを流れる赤い血。
痛くないので「あー、こんなに血が流れるくらい切られているんだ」とぼんやり思う。
麻酔の影響なのか眠い。
うとうと寝てしまいそう。
なんなら少し寝たかもしれない。
11:41 産声が聞こえる。
爆誕!

産声は聞こえるが肝心の姿が見えない。それでも手術は続く。
横で赤ちゃんの対応をしてもらっている助産師さんの後姿はかろうじて見える。
ちょくちょく泣き声が聞こえる。
しばらくして助産師さんがようやく赤ちゃんの姿を見せてくれた。
可愛い。手やほっぺを触るとぷにぷにしていた。
こんなに赤ちゃんは柔らかいのかと久しぶりの新生児に驚いた。
しかしすぐに保育器に入れられて新生児室に連れて行かれてしまった。
私はお腹を縫合してもらうためにまだ手術室にいた。
長い時間かかる印象。
眠くて仕方ない。
何分間は寝たと思う。
ようやく終わり、回復室へ。
その時点で13時はすぎていた。
回復室から部屋へ。
移動の最中毛布に包まりながら移動したが、気分としてはエジプトのツタンカーメンのような印象。

部屋に入る前に夫と一瞬会うことができた。
しかしすぐに個室の部屋へ案内される。
されるがまま看護師さんに色々としてもらう。
腕や背中、足など色々な管や布で巻かれていて何がなんだかという状態。
しかし麻酔がまだ切れてないので何も痛くない。
ここでようやくひと段落。
まだ少しハイな気持ちなのですぐには寝付けず。
携帯をポチポチいじっている間に段々眠くなってきて少し寝ることが出来た。
帝王切開での出産は麻酔が効いている分産むことに関してはなんの痛みはない。
しかしお腹を切って開いたわけだから麻酔が切れた後は痛いに決まっている。
夜は結構しんどかった。
夜
正直喉はカラカラ。
しかし、帝王切開後は飲み物はおろか食べ物も禁止。
お腹を切られているわけなので縫合しているとはいえ臓器が完全に動くまで何も口には出来ないとのこと。
しばらく経ってお腹の中の臓器が動き始め、ガスが出たら飲み物を飲んでいいサインらしい。
とはいえそんな簡単に臓器は動かないので喉は乾いたまま。
そんな中、段々と麻酔が切れてきて足は動くように肝心のお腹は…少しずつ痛くなってきた。
30分ごとに背中のチューブを通して痛み止めが流れるというスイッチを渡された。
痛みに我慢出来なくなるごとにボタンを押していく。
段々と30分ごとでは痛みが収まらなくなってくる。
追加の痛み止めをもらう。口から痛み止めを飲むことは出来ないので、下剤として痛み止めをもらう。点滴で抗生剤を流してもらう。
もう自分がどんな姿になっているのか想像する余裕もない。
追加の痛み止めをもらったところでお腹の痛みは少し和らいだが、今度は身体が暑くて汗が出る。
何度も氷枕を取り替えてもらった。
夜うがいなら出来るということでうがいをさせてもらい少し口の中が潤った。
ウトウトはするがちゃんとは寝られてない感じ。
そんな状態で朝を迎え、私の帝王切開での出産が終わったのだった。
ちなみに…
普通分娩から帝王切開に至った経緯としては、胎盤にくっついているへその緒。これが本来であれば胎盤の真ん中に付いているものが私の場合胎盤の端っこに付いていたとのことでした。
なので赤ちゃん自身が下に降りたくても上手に降りられなくて苦しくなってしまっていたとのこと。
あのまま様子を見るか、帝王切開に切り替えるかはお医者さんたちにとって紙一重の判断になると思います。
帝王切開になると聞いて不安になりましたが、結果的に元気に産まれてきてくれたので私は良かったと思っています。
お医者さんをはじめ看護師さん、助産師さんに感謝です。
こんな体験を私はしました。
1人目の時は普通分娩、今回が帝王切開と2種類の出産方法を体験した私ですが、どの出産方法がいいとか悪いではなく、出産自体が本当命懸けだなと思いました。
産むママを始め、生まれてくる赤ちゃん、そしてそれを支える人たちみんなが命懸けでやるからこそ、命が繋がられていくのだろうなと思いました。
妊娠・出産は“当たり前”ではなく“奇跡”であると身に染みました。
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